無線LANは遅いの?

無線LAN,USB無線LAN,有線LANの通信速度比較実験(ベンチマーク)

ノートPCの標準無線LAN,USB無線LAN,有線LANがどの程度違うか実際に速度を実測し比較しました。
実験内容
  • 無線LANは有線LANと比べ、どの程度遅いのか?
  • USBを利用した無線LANはさらに遅いのか?
実際にノートパソコンを使用し通信速度を計測した。
実験日:2012年7月
実験で使用したLAN機器
PC本体付属 無線LAN (子機) Intel WiFi Link 5100 AGN
有線LAN Intel 82567LM
USB無線LAN (子機) BUFFALO AirStation N150 (WLI-UC-GNM2)
(実験時点で現行モデル)
無線LAN親機 NEC Aterm WR8150N
(実験時点で3年前の旧モデル)
BUFFALO AirStation Nfiniti (WHR-G301N)
(実験時点で現行モデル)
実験で使用した機器
実験環境

LANケーブルはカテゴリー6を使用
ノートPCから無線LAN親機までは1m
比較実験結果
【実験1】 Windowsファイルコピーによる速度を測定
【測定内容・方法】
  • COPYコマンドを使用し1GByteのバイナリデータをパソコン間でコピー
  • コピー対象のデータ(1GB)はコピー元のHDDに格納されており、コピー先はダミー書きこみ("null":書き込みなし)で実施
  • コピー実測時間(1/100秒単位)より転送速度を算出(5回実施して、中間の3つの値を使用)
  • 無線LAN親機は2種類を使用した平均を使用
実験
回数
ノートPC本体内臓の
有線LAN
ノートPC本体内臓の
無線LAN
USB無線LAN
1 転送時間 23秒32 4分27秒26 4分45秒39
転送速度 351.29Mbps 30.65Mbps 28.71Mbps
2 転送時間 23秒42 4分21秒00 5分03秒16
転送速度 349.79Mbps 31.39Mbps 27.02Mbps
3 転送時間 25秒01 4分22秒83 4分32秒70
転送速度 327.55Mbps 31.17Mbps 30.04Mbps
平均 転送時間 23秒92 4分23秒70 4分46秒93
転送速度) 342.52Mbps 31.07Mbps 28.55Mbps
転送速度の差 - 有線LANに比べ
90.9%ダウン
有線LANに比べ
91.7%ダウン
【結果コメント】
  • 無線LANは有線LANに比べ約90%の転送速度低下となった。
  • パソコン内蔵の無線LANとUSB無線LANでは、転送速度の違いは約9%となった。
    違いは大きくなく、使用しているPCによっては違いが発生しない可能性もある。(無線LAN子機の機種により差は吸収される可能性が高い)
【実験2】 無線LANを使用したインターネットまでの通信速度を測定
【測定内容・方法】
  • インターネットの回線速度計測サイトを利用し通信速度を計測
  • 2か所のサイトを使用し、それぞれ7回測定し中間の5つの値を平均で掲載
  • インターネット回線はBフレッツ(100Mbps)を使用
  • 無線LAN親機は2種類を使用した平均を使用
実験回数 ノートPC本体内臓の
有線LAN
ノートPC本体内臓の
無線LAN
USB無線LAN
1 21.84Mbps 16.32Mbps 17.31Mbps
2 22.97Mbps 20.21Mbps 17.23Mbps
3 24.08Mbps 17.01Mbps 17.63Mbps
4 21.99Mbps 18.75Mbps 16.10Mbps
5 19.61Mbps 18.65Mbps 16.43Mbps
平均 22.10Mbps 18.19Mbps 16.94Mbps
通信速度の差 - 有線LANに比べ
17.7%ダウン
有線LANに比べ
23.3%ダウン
【結果コメント】
  • 無線LANは有線LANに比べ約2割程度の通信速度低下となった。
    Windowsのコピーほど違いは大きくなく、インターネットが主の目的の場合、無線LANでもストレスを感じることは少ないと考えられる。
  • パソコン内蔵の無線LANとUSB無線LANでは、転送速度の違いは約7%となった。
    違いは大きくなく、使用しているPCによっては違いが発生しない可能性もある。(無線LAN子機の機種により差は吸収される可能性が高い)
総評
あくまでも実験を行った環境ではあるが、
  • Windowsのコピーなど内部LANでデータの移送(共有)を行う場合は、有線LANにした方が通信速度・転送速度は大幅に改善できる可能性が高い。
  • インターネットについては、利用環境により無線LANでも有線LANでも大きな違いが発生しない可能性がある。実験で使用したインターネット回線はBフレッツで100Mbpsであるが、回線速度サイトで実測すると20Mbps程度であった。20Mbpsは実験環境の無線LAN通信速度に近い状態のため、有線LANと大きな違いは発生しなかった。
    インターネットは利用している回線(光やADLSなど)や状況により速度は大きく異なるため、通信回線速度測定サイト(当社ではサービス提供していない)で実測を行い、無線LANがどの程度影響しているか判断が必要です。

【注意】特に無線LANは使用している環境(機器や距離、障害物など)により通信速度に大きな違いが発生する場合がある。インターネットを中心とした利用であっても有線LANの方が、通信速度が大幅に改善する可能性ががある。
無線LANの実勢価格
注意事項
  • 当社環境にて実験した結果となります。
    各結果は性能を保証するものではありません。
  • 実験内容や結果についてのお問い合わせはお受けしておりません。
    また、ユーザ様個別事由(ネットーワークや各スペックのご相談)などのお問い合わせもお受けしておりません。